2024年北京ハーフマラソン、勝利をめぐる八百長疑惑
2024年4月14日に北京で開催されたハーフマラソン大会で、中国のマラソン選手・何傑(ホ・ジェ)が1時間3分44秒の記録で優勝しました。しかし、ゴール直前にトップを走っていたアフリカ選手たちが速度を緩め、何傑に優勝を譲るような場面が目撃され、八百長疑惑が浮上しました。
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| 1位でゴールする何傑(ホ・ジェ)の姿 |
何傑選手について
何傑は2023年の杭州アジア競技大会で金メダルを獲得した中国を代表するマラソン選手です。彼は着実に成績を向上させ、中国陸上界で注目される存在となっています。
中国における過去の八百長事件
中国のスポーツ界では過去にも八百長疑惑が問題となった事例があります。
中国プロバスケットボール(CBA)の八百長事件
2023年4月、中国プロバスケットボールリーグ(CBA)のプレーオフ試合で、江蘇(ジャンスー)チームの選手たちが試合終了1分30秒前に連続ミスを犯し、逆転負けを喫しました。このため八百長疑惑が提起され、中国バスケットボール協会は調査の結果、両チームにそれぞれ約9500万円の罰金を科し、監督には資格停止処分を下しました。
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| 試合残り1分36秒で10点を献上する姿 |
中国サッカー・スーパーリーグの八百長事件
2024年9月、中国のサッカー選手が国内リーグで八百長が蔓延していると告発しました。彼は、新型コロナウイルス流行期間中にクラブ間で試合が取引され、昇格を目指すチームが試合を「購入」していたと主張しました。
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中国リーグで八百長に関与した韓国人選手孫準浩 |
リーグ・オブ・レジェンド(LoL)八百長事件
2021年、中国のLoLセミプロリーグ「LDL」で八百長事件が発生。一部の選手が八百長に関与していたことが明らかになり、関係者には出場停止などの処分が下されました。
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| 八百長によりLoL eスポーツから永久追放された選手 |
アフリカ選手たちの証言
疑惑が拡大する中、ケニアのウィリー・ンナンガート選手がBBCのインタビューで、自分を含む4人のランナーが何傑の新記録達成を助けるために契約を結んだと告白しました。彼は「競争するために参加したのではない。自分の役割はペースを設定し、彼が勝つのを助けることだった」と述べました。また、「なぜ大会主催者が私に『ペースメーカー』という表示ではなく、名前と番号を付けたのか理解できない」とも主張しました。
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| 先に行けと手で合図する姿 |
一方で、彼は別のインタビューで「何傑は友人なので優勝させたが、誰かに指示されたわけではなく、金銭的な報酬も受け取っていない」とも述べています。
メダルと記録の取り消し
調査の結果、何傑を含む選手たちのメダルと大会記録が取り消されることとなりました。大会組織委員会は、アフリカ選手たちが意図的に速度を落とし、何傑の優勝を助けた行為が大会の公正性を損なったと判断しました。このため、何傑の記録と優勝メダルは公式に無効とされ、大会での成果は認められないこととなりました。
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| 中国選手を先に行かせるために他の選手を制止する姿 |
外国メディアの反応
この事件に対して外国メディアは、中国スポーツ界の八百長問題を指摘しました。英ガーディアンなどは、北京ハーフマラソンの調査結果を引用し、外国人選手3人が意図的に速度を落とし、何傑の優勝を助けたと報じました。また、BBCはケニアのウィリー・ンナンガート選手のインタビューを通じて、彼がペースメーカーとして参加した事実を明らかにしました。
中国スポーツ界への影響と今後の課題
今回の事件は、中国スポーツ界の信頼性に大きな打撃を与えました。このような不正行為を防ぐためには、徹底的な調査と再発防止策が必要であるという声が高まっています。八百長問題の根絶に向けた中国のスポーツ界の取り組みが今後どのように進むのか、注目されています。





